ゼミ生の皆様、おはようございます。
先週、「1兆円ファンド」として知られる「ノムラ日本株戦略ファンドが運用不振で他ファンドと併合」との報道がなされました。「1兆円」というのは、運用の過程で増えた資産額ではなく、運用開始前の募集期間中に集められたことで業界に名を馳せた投資信託です。
設定時の2000年2月、日本株はIT相場のまさにピークの時でした。真相を確かめたわけではありませんが、同ファンドを求めるお客様の行列ができて整理券が配られたという支店のお話し、大阪の某支店の営業マンがプラカードを掲げて商店街を練り歩いて営業した猛者がいたとか・・・もう25年も前のことですが、当時そんな噂を耳にしたことを思い出します。
問題の運用成績ですが、設定からいきなり半値を下回り、元本が回復するまでに16年の歳月を要しました。また、25年を経てインデックスを大幅に下回る最低な日本株ファンドです。運用成績もさることながら、このファンドは日本の投資信託ビジネスの問題を孕む最適なケーススタディとして語ることができます。
今回、数名のアドバイザーからコメントを求められましたので、私なりの解説を入れさせていただきました。また、後半は『ほんとうの日本経済(坂本貴志著)』より、「これから確実に起きる5つのこと」を紹介します。坂本氏によれば、日本人の給与はこれから確実に上がっていく。私の認識は古かったようで、既に大企業よりは中小企業、都心部よりも地方都市において給与の増加が顕著とのことです。関心のある方はご視聴ください。
動画↓
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