おはようございます。
先日、業界でも長い経験を持つ優秀な方であるにもかかわらず、こんな間違った認識を持っていらっしゃるのかと驚かされ、これはゼミでも改めて確認した方が良いのではと取り上げることといたしました。
簡単に言うとこうなります。例えば、年率7.2%で10年運用できたと仮定すると投資金額は2倍に増えます。これは、誰もが知るところですね。ところが、「毎月1万円を10年間積み立てると(投資金額は120万円)、資産は2倍になる(240万円)」と誤解されていたのです。また、過去のリターン実績が年率平均13%の投資信託の説明において、一括投資のリターン実績にもかかわらず、それを積立投資でこれだけ(一括投資における複利運用の説明を積立投資で行っていた)お金が増えます的な説明さえしている人がいるというのです。これは、2重の意味でアウトですが(過去の実績は将来を約束するものではない)・・・・
そのようなこともありまして、今回の動画では改めて一括投資と積立投資のリターンの概念を再確認させていただきました。もう一つの内容は、TSMCの創業者が会社をスタートさせたのが55歳だったというWSJの記事からですが、米国の経済学研究者チームが米国スタートアップの年齢と成功の関係を調べたところ、世間の予想とは逆に高齢で創業する方が成功の確率が高いことが示されました。これは、40代、50代の方にとっては勇気をいただけるのではないかと思い共有させていただきました。
最後は中国の話題。不動産バブルの崩壊(国内投資)、個人消費の低迷を打開するために、中国経済復活のための最後の切り札として「輸出」で経済成長を牽引させようとする中国政府の思惑に、欧米、新興国が対抗する図式が見えてきました。政府が低利融資(国策)を付けて、生産物を安価で世界に輸出する動きに、訪中していたイエレン財務長官は「チャイナリスク 2.0」となぞらえています。ある意味「デフレの輸出」と捉えることもできますが、今後、世界経済を占う意味で要注目のポイントになると思います。
動画↓
上地明徳
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