各位
上地ゼミ事務局です。
おはようございます。今回はゼミ生からのご質問に回答させていただきました。
ご質問の内容は、『金融庁の資産運用業高度化プログレスレポートによれば、アクティブ・ファンドがインデックスを上回る確率が、期間10年で見ると米国株が11%であるのに対して日本株は33%とあります。これをどのように解釈したらよいのでしょうか?』というものです。
答えは、各株式市場の構造の違いによるものですが、株価は、企業の財務情報などが織り込まれながら株価形成されていきます。そして、その情報の伝達速度には企業によって、市場の違いによって隔たりを生じさせます。
例えば、日本株で言えばTOPIX100はすべての銘柄がアナリストによってフォローされ、財務情報が公開、そして、情報は株価に即座に反映されていきます。ところが東証2部、マザーズ、ジャスダック(旧市場分類)など小型株になると、アナリストのカバレッジ率は極端に低下します。つまり、アナリストのカバレッジ率が高い企業の方が低い企業よりも、情報が株価に織り込まれている度合が高くなることを意味しています。
一方、米国の小型株指数ラッセル2000企業のカバレッジ率は99.9%。日本と違い小型株までアナリストによってフォローされ、その情報が株価に織り込まれています。アクティブ運用の容易さということで言えば、日本の株式市場は正しい情報が株価に反映されていない可能性が高いためにアクティブ運用の付加価値を発揮しやすいのに対して、米国株式ではそれが難しいことを意味しています。アクティブ運用の勝率で日米株式市場での差異が見られるのは、こうした市場特性の違いによるものです。
動画ではより分かりやすく、図解表示で説明しておりますのでご視聴くださいませ。今回の内容は、プロのアドバイザーとしては知っておいていただきたい知識の一つとなります。市場の効率性という概念と絡めて覚えておいてください。
動画↓
上地明徳
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