おはようございます。
この2週ほどは、以下のような内容をお送りいたしました。
・先々週:日本人は、金融リテラシーが高くなるほど売買頻度が高まる、レバレッジをかけるなどリスクの高い投資行動がより多く見られるようになる。
・先週:利益確定売りを欲するお客様にどう接するか
金融教育は、国民をトレーダーにしたいわけではなく、老後のお金を作ってもらうためのものであったはずなんですけどね・・・
ところで、皆さんは鎌倉投信、コモンズ投信という独立系の運用会社をご存知でしょうか?彼らの運用会社は決して規模は大きくないものの、「いい会社に投資をする」、「インパクト投資」など広い意味で『ソーシャル・インベストメント』を実践しています。こうしたファンドのお客様は、市場の上下動にとらわれない超長期目線の質の高い投資家たちによって支えられています。
最近、私の考えていることですが、長期、短期、社会的投資、積立投資、レバレッジ取引などの投資手法、投資商品を決定するファクターは、その人の金融リテラシーというよりも、「自分は社会を良くする企業に投資を行うソーシャル・インベスターである」、「自分は相場の波を乗りこなすトレーダーである」、「私はインデックス投資家である」、「私はアセット・ビルダーである」というアイデンティティが自らの投資行動を決めているのではないかという仮説を持ち始めています。陶芸家の河井寛次郎の言葉に、『物買ってくる、自分買ってくる』があるのですが、自分が買う物は自分そのものを表していることなのだと思います。
詳細は動画をご覧いただきたいのですが、もしその仮説が正しいと仮定すると、金融教育も知識頼りの内容ではなく、社会投資家的・アセットビルダー的なアイデンティティの形成につながるような教育の方が長期資産形成の育成に繋がりやすくなるのではないかとも考えられます。具体的には、「金利と債券価格の関係」や「インフレと金利の関係」を学ぶのも大事ですが、「株式に投資をすることはその企業のオーナーになること」、「株価は長期的には企業の利益でほぼほぼ決まること」など、投資のテクニック的なものではない株式投資本来の意義、資本主義経済の原理原則を学ぶ金融教育を学ぶ方が効果は高くなるものと考えられます。
『仮説は実証してはじめて真実になる』と語ったのは、ガリレオこと湯川教授(福山雅治)です。実証できましたら、改めて皆さんに研究成果をご報告させていただきたいと思います。
動画↓
上地明徳
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